「それに、莉加に宣戦布告されたんだろ?」
樹は莉加ちゃんに宣戦布告されたことまで知ってた。
「うん。何でそれ……知ってるの?」
「莉加から聞いた」
「え、莉加ちゃんから?じゃあ、莉加ちゃんが樹のこと…」
『好きなのも知ってるの?』と聞こうとしたら、
樹はベットから降りて、あたしの隣に座ってきたから聞けなかった。
「莉加が俺のこと好きだと思って、不安になってたんだろ?」
それに隣に来るなり、ズバリと当てられた。
「けど、莉加彼氏いるから嘘だぞ」
当てられた後に、とんでもないことを暴露された。
えっ?!
莉加ちゃん彼氏いるの?
あたしは思わずびっくりしすぎて、樹の方を向いて『えっ!?』と声を上げてしまった。
「…え、樹のこと好きだって言ってたのは嘘だったの?」
「あぁ。付き合って1年経つ年上の彼氏がいる」
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