「奈緒ちゃんどうしたのー?わざわざ1人で来てくれたの?」
「はい。家が分からなかったんで、高校まで行っちゃいました」
「そうなんだぁ。って、あれ?樹はいないの?」
「あー…なんか、さっき用事が出来たからどっか行っちゃいました」
樹のお母さんは『奈緒ちゃん放っとくなんてどういうことよ』と少し樹に怒ってた。
リビングに案内されると、『ソファにでも座って』と言われたから遠慮なくソファに座った。
樹のお母さんは紅茶を出してくれて、おまけにお菓子も出してくれた。
久しぶりに会ったから話すことがたくさんあったから、話してるうちに30分経っていた。
それなのに樹はまだ帰って来なくて、携帯に連絡も来ていなかった。
一体何をしにどこに行っちゃったんだろう。
それからまた30分が経った。
樹のお母さんはもう夜ご飯の準備をし始めていて、あたしはサラダを作るのを手伝った。
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