「おまっ、いってぇな」
樹は振り返ってあたしを睨むと、
あたしの頭をガシガシと触って、せっかくセットした髪の毛をグシャグシャにした。
「ちょっ!髪の毛セットするのに時間かかったんだよー?」
そういうあたしの声を無視して樹は自転車をこぎ始めていて、もう校門付近までやってきた。
すると、そこにはこの前高校の体育祭に来てくれた金髪男2人と短髪の男がいた。
その人たちはあたしたちに気づくと指を差して…。
「え!樹の彼女ちゃん?!何でいんの?!」
「どういうこと?!え?は?」
「てか樹お前今日どうするんだよ!集まるんじゃねぇのかよー!」
びっくりしながらもそう言ってるその人たちに対して樹は、
「悪い。今日は行けねぇわ」
それだけ言うと、校門を出て高校を後にした。
高校の周りを歩いてる女の子たちからもすごく視線を感じて、
逆にあたしは樹の背中にしがみついてみたりした。
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