電話の内容はあったことの報告みたいな感じで、ひたすらあたしが話してた。
でも1週間と3日が経ったある日、
『なぁ、紫音との写メねぇ?』
夜いつものように電話をしてると、樹がいきなりそんなことを言ってきた。
「紫音との?あるはあるけど……何で?」
『いや、クラスのやつにお前と紫音の話したら、顔見てぇって言うから』
そもそもあたしと紫音のことを何て話したのか気になったけど、それはとりあえず置いておいた。
「でもそれってモデルの紫音が見たいんじゃないの?あたしじゃなくて」
『まぁ紫音のこと聞いたら騒いでたけど、彼女のお前も見てぇって』
「えっ、」
『なんだよ』
樹のことだから、てっきりあたしは幼なじみとして話してるんだと思ってたから、
彼女として話してくれたことにちょっと驚いたし、嬉しかった。
「ううん、何でもない。え、じゃあ紫音とあたしが写った写メ送ればいいの?」
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