途中には中学が同じのこの前会った2人の他にもたくさん同級生が樹を見送りに来た。
後輩や先輩らしき人も来て、樹がこんなにあたしの知らない人と関わってたんだってことを知った。
たくさんの繁華街によくたまってる不良たちが、この駅に集合したもんだから、
1人がうるさくすると、また1人がうるさくしての繰り返しで、最終的には駅員さんに注意されてた。
中には歯向かおうとしてる人もいて、あたしは内心ハラハラしていた。
けど、周りの人たちが落ち着かしてくれたおかげで大騒動にはならなかった。
友達と一緒にいる樹は楽しそうで、これが当たり前じゃなくなっちゃうのが寂しく思えた。
次第に乗らなきゃいけない電車の時間は近づいてきていて………。
もう学校で会うこともなくなる。
自転車2人乗りして帰ることもなくなる。
朝、樹と登校することもなくなる。
こんなギリギリな時間になってから、いろんなことを考え出す。
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