赤髪を睨みつつも、それからすぐして仕事終わりの紫音が来て、一緒に沙絢ちゃんも来た。




ほんとは沙絢ちゃんと会うのが気まずいから会いたくなかったけど、


こうやって会う機会がないと、ずっと話せなくなっちゃいそうで怖かったから、きっかけが出来てよかったのかもしれない。




沙絢ちゃんはいつものように『おはよう』と言って、特に変わった様子もなくあたしに話しかけてきた。




沙絢ちゃんと話してるうちに、ほんとは樹に告白したのも、樹と仲良くしてたのも嘘だったんじゃないかって思った。




樹は告白されたって言ってたけど、あれも夢だったんじゃないかって。


あたしが勘違いしてただけなんじゃないかって。




でも、沙絢ちゃんが真面目な顔で『後で話があるの。だからちょっと話そ?』と言うから、


今までのことはやっぱりほんとの事だったんだって実感した。




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