樹の家族とあたしの家族であたしの家の車に乗り込み、隣街の駅に向かった。
駅に着くと、樹の家族とあたしだけ車から降りた。
「たまには遊びましょうね!メール待ってますから!」
「遊ぼうね!また連絡する!ご主人も、今日は送ってくれてありがとうございました」
「いえ」
「今までありがとうございました。これからも妻共々よろしくお願いします」
あたしと樹の親たちはそれぞれに別れの挨拶をして、それが終わると最後に車を出たあたしが後ろのドアを閉めた。
あたしの家族はあたしが樹を見送るまで、
駅の近くのショッピングセンターで遊んで時間を潰すと言っていて、駅を後にした。
「本当に奈緒ちゃんとも頻繁に会えなくなるのね。寂しいわ」
「あたしだって寂しいですよ」
駅に着くまでは樹のお母さんと話していた。
樹と頻繁に会えなくなるのが寂しいけど、こうやって当日になると樹のお母さんと会えなくなるのも寂しく思う。
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