相当お腹が空いたらしい樹はすぐにメニューを決めて、あたしは樹に急かされながらメニューを決めた。




樹はステーキを頼んで、あたしはドリアを頼んだ。




食べ終わると、お腹がいっぱいになって機嫌が良いらしい樹は、


ステーキに添えてあったポテトをくれた。




『あーん』とあたしが言うと、最初は嫌がってたのに、最終的にいつもと同じくあたしのしつこさに負けて、食べさせてくれた。




ファミレスを出ると既に外は真っ暗で、明日は樹が引っ越すってこともあったから、自転車を2人乗りして家へと帰った。




樹の自転車は壊れてるからあたしの自転車を乗ってたため、樹があたしの家に自転車をちゃんと停めてくれた。





………変な感じがする。




なんか、樹が明日から隣の家にいないなんて想像がつかない。




この前までは、引っ越す前日になれば実感も湧いてくるだろうって思ってたけど、実際は全然湧きそうにもない。




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