あたしは生まれた時から今の家に住んでいた。



左隣の家には、あたしが3歳の時まで老夫婦が住んでいて、



暇になると、よく家まで行ってお菓子を貰ったり、遊んでもらった覚えがある。




そんな優しかった老夫婦は、自分たちの息子が住んでいる場所へと、あたしが4歳になる年に引っ越してしまった。




そして、老夫婦の次にその家に引っ越してきたのが、同い年の紫音だった。



同い年ということもあり、あたしと紫音の親はすぐに意気投合して、あたしと紫音もすぐに仲良くなった。




そんな紫音は昔から可愛くて、男の子からモテモテだった。



そのモテぶりは、そこら辺の可愛い子と一緒にできないほどだった。



だからこそ紫音は小学校低学年の時、学年の目立つ女の子たちにいじめられたこともあった。



でも次第に、みんな紫音の良さを分かったのか、小学校高学年になった頃にはいじめは無くなっていた。



紫音は外見が可愛くて、そして綺麗で、でもどこか冷たい感じもあるから、女の子にはあまり好かれるタイプではない。



だけどあたしは、紫音の優しいところや、気遣ったり助けてあげる性格を知ってるから、紫音のことが大好きだったりする。




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