やっと謎が解けてスッキリしたあたしは、そこで“ハッ”と本題を思い出した。
そうだ。
ここに来たのは拓海くんにちゃんと告白の返事をするためなんだ。
告白を断って、拓海くんが傷ついてしまうのは嫌だけど、このまま曖昧なままでいるわけにはいかない。
拓海くんは実際、あたしと樹が付き合ってることも知ってるみたいだから。
「あのね拓海くん!」
あたしはここにいる騒がしい不良たちよりも大きな声で、そう言った。
明らか不良たちはびっくりしていて、みんなの視線があたしに向けられてるって分かった。
一方拓海くんは、いつもと変わらず平常心で……
「告白の、」
「大丈夫だよ」
「え?」
まるで何を言おうとしてたか分かっているような口ぶりで、あたしの言葉を遮った。
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