渡り廊下に行くと、１人の男子に数人の不良たちが集まってる光景が目に入った。
何をやってるんだろう。
そう思ったけどなんだかみんな“ギャハハ”と笑ってて、入れそうな雰囲気じゃない。
「……お！」
でも、その不良たちの中の１人があたしに気がついてくれた。
すると他の人たちも気がついてくれて、真ん中にいる男子に他の人たちが『愛しの彼女ちゃん来たぞ』と言った。
……え？どういうこと？
すると、拓海くんがヒョコッと顔を出した。
拓海くんはあたしに向かって“おいでおいで”と口パクと手で言ってきて、
あたしは訳が分からないまま、その不良たちのそばに行った。
「今樹に電話してんだよね」
「えっ、そうなの？」
「うん」
だからさっき『愛しの彼女ちゃん来たぞ』って言ったのか。
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