２時間目が終わった頃、樹からおばあちゃんの家に着いたというメールがあった。




「ついに樹くん行っちゃったんだぁ…」


「うん。でも、転入試験受けに行っただけだから、来週の月曜日には帰ってくるって」


「あ、そっかぁ！ならよかったじゃん」




すっかり千里たちと常にいるようになったあたしは、紫音が仕事でいない日も学校が楽しくなった。




前までは紫音が仕事でいない日は、千里たちと話すこともあったけど、ほとんど１人でいた。




でも今は、こうして千里たちと恋バナをしてることが楽しくてしょうがない。





「てか思ったんだけどさぁ？」



千里たちのグループの１人の優奈（ゆうな）が突然口を開いた。




優奈は明るい茶色の長い髪がいつもきれいなストレートで、見た目も中身も大人な子。




化粧はギャルっぽいけど、あたしからすると優奈からは“きれいオーラ”が出てる。




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