千里たちにも昨日あったことを詳しく全部話すことにした。



告白されたところを言った時には、みんな『え〜っ!!!』って驚いてた。



話し終わると、千里が笑顔で『おめでと』って言ってくれて、その後に他の子も祝ってくれた。



こういう友達って……いいなって思った。




「けど、奈緒ちゃんいいの?」



さっきまで笑ってた千里が、いきなり寂しそうな顔をした。



「だって樹くんと離ればなれになっちゃうんでしょ?嫌じゃ……ないの?」



最低でもあと6日すれば、樹と離ればなれになる。



嫌じゃない……わけがない。



でも今回の引っ越しは誰のせいでもないことだから、あたしが嫌って言ったってどうにかなるわけじゃない。



樹のおばあちゃんが倒れたって聞いて、他人のあたしですらおばあちゃんのそばにいてあげたいと思った。



他人のあたしがそんな気持ちになるんだから、親戚である樹なんかどれだけ辛いか。



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