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「じゃ、じゃあメール交換してもいい?」。
逸(はや)る気持ちをぎゅっと抱きしめて、おずおずと聞いてみた。
「全然構わないよー。んじゃ、赤外線でいい?」
「は、はい。いいですよ」
始終、緊張しっぱなしのあたしに、気付いたのかは分からないけど。
心の中が満たされていったような気がした。
それからあたしは海さんとのメール交換をすることになった。
なんだか、綺麗な名前ですよね。
ぽつりと出てきた言葉はそれだった。
「んー、なんで?海(うみ)って夏の間中呼ばれ続けるんだよ?勘弁して欲しいね、まったく」。
ミスターUとあたしは意気投合した。話は尽きることが無かった。
それが何度か続き、思い切ってメールをしてみることにした。
「今日、遊びに行ってもいい?」 送信。
ピッとなる携帯の音。
ぴろりんぴろりん。あたしの携帯が鳴る。
「いいよ、今日は仕事が速かったから。夕飯でも一緒に食べる?良ければ遊びに来てもいいよ」。
普通のごく有り触れた会話なのに、どこか少し遠くに居るような錯覚を覚えてしまいました。
もっともっと近づきたい。
この欲望は一体どこから出てくるのだろう。
あたしがあたしじゃなくなったのかもしれない。
変化を受け入れ始めたのかもしれない。
ただ一つ言えるのは、今もあたしは貴方を憎んでいます。
「じゃ、じゃあメール交換してもいい?」。
逸(はや)る気持ちをぎゅっと抱きしめて、おずおずと聞いてみた。
「全然構わないよー。んじゃ、赤外線でいい?」
「は、はい。いいですよ」
始終、緊張しっぱなしのあたしに、気付いたのかは分からないけど。
心の中が満たされていったような気がした。
それからあたしは海さんとのメール交換をすることになった。
なんだか、綺麗な名前ですよね。
ぽつりと出てきた言葉はそれだった。
「んー、なんで?海(うみ)って夏の間中呼ばれ続けるんだよ?勘弁して欲しいね、まったく」。
ミスターUとあたしは意気投合した。話は尽きることが無かった。
それが何度か続き、思い切ってメールをしてみることにした。
「今日、遊びに行ってもいい?」 送信。
ピッとなる携帯の音。
ぴろりんぴろりん。あたしの携帯が鳴る。
「いいよ、今日は仕事が速かったから。夕飯でも一緒に食べる?良ければ遊びに来てもいいよ」。
普通のごく有り触れた会話なのに、どこか少し遠くに居るような錯覚を覚えてしまいました。
もっともっと近づきたい。
この欲望は一体どこから出てくるのだろう。
あたしがあたしじゃなくなったのかもしれない。
変化を受け入れ始めたのかもしれない。
ただ一つ言えるのは、今もあたしは貴方を憎んでいます。