君の手を握ったまま、僕は日記を読んだ。
そして自分の日記を書いた。

『今日、のんが違う部屋に運ばれた。
正直もうお別れかと思った。
でも、君は今もちゃんと僕の隣にいる。

だから僕の気持ち聞いて欲しいんだ。


僕はのんと出会えて本当に幸せだよ。
のんの可愛いわがままもやきもちも全部ひっくるめて大好きだよ。
欲を言えばもっと頼って欲しかったかな・・・
僕は頼りなかったよね。
のんが強がるのも、弱いところを見せないのも僕のせいだもんね。

でも・・・のんがそういう風に思ってくれているならすごく嬉しい。


のん。
楽しい時間をありがとう。
好きになってくれてありがとう。
愛することを教えてくれてありがとう。
人を大切にすることを教えてくれてありがとう。
失うことの怖さを教えてくれてありがとう。
頼ってくれてありがとう。
そばにいてくれてありがとう。

ありがとうをありがとう。

大好きだよ。これからもずっと。 康介』