学校が終わって病室に行くと君は眠っていた。
僕は自分の日記を読んだ。

『てっきり両思いだったと思ってた(笑)
僕こそありがとうだよ。
こんな僕と付き合ってくれてありがとう。

のんの強いところも弱いところも全部大好き。
だから、何回も言うけど僕の前で強がんな!
僕が全部受け止めるから!

ねぇのん・・・
僕じゃ頼りない?

大好きだよ。 康介』


顔を上げてもまだ君は眠っていた。

『のん?』

顔を近づけても起きない。
表情が少し苦しそうに見えた。

なんだか嫌な予感がして、ナースコールを押した。

『のんが!のんが変なんです!!』