「こうちゃん?」
『ん?』
いつからか僕たちは1つ目のルールを破るようになった。
書きはしないものの君の前で君の日記を読むのが習慣になり、僕の日記を読み聞かせるのも習慣になった。
だから僕は毎日学校が始まる前に来て君の日記読み、学校で日記を書いて、学校が終わってから病院で自分の日記を読むという生活になった。
日記から君へ目を向けると君は悲しそうに微笑んだ。
「朝ね、先生から言われたの。」
『なんて?』
僕は内心ビクビクしながら平常心を保って言った。
「抗がん剤、やめましょうって。
もう・・・効いてないって・・・」
君が泣くところを久しぶりに見てしまった。
でもきっと君は僕の前では泣かないと決めていたんだと思う。
その証拠に日記にはいつも雨が降ったようにたくさんの染みがついていた。
『そっか・・・
よく頑張ったね。』
僕は君の頭を抱きしめた。
本当は全身抱きしめたかったけど、点滴の線が邪魔してできなかった。
「こうちゃん・・・あたしねっ・・・
まだ・・・まだっ頑張れるよ・・?」
『うん。』
「病気に負けないよ?」
『うん・・・』
「こうちゃんの・・・お嫁さん・・・
なっていいのはっ・・・あたしだけなのにっ・・・」
『そうだよ。
僕のお嫁さんはのんだけだよ。』
「あと1ヶ月しか・・・・」
その言葉を聞いた瞬間、僕は君を離してしまった。
『3ヶ月じゃないの・・・?』
「・・・何?3ヶ月って?」
君は涙を拭いながら言った。
『ん?』
いつからか僕たちは1つ目のルールを破るようになった。
書きはしないものの君の前で君の日記を読むのが習慣になり、僕の日記を読み聞かせるのも習慣になった。
だから僕は毎日学校が始まる前に来て君の日記読み、学校で日記を書いて、学校が終わってから病院で自分の日記を読むという生活になった。
日記から君へ目を向けると君は悲しそうに微笑んだ。
「朝ね、先生から言われたの。」
『なんて?』
僕は内心ビクビクしながら平常心を保って言った。
「抗がん剤、やめましょうって。
もう・・・効いてないって・・・」
君が泣くところを久しぶりに見てしまった。
でもきっと君は僕の前では泣かないと決めていたんだと思う。
その証拠に日記にはいつも雨が降ったようにたくさんの染みがついていた。
『そっか・・・
よく頑張ったね。』
僕は君の頭を抱きしめた。
本当は全身抱きしめたかったけど、点滴の線が邪魔してできなかった。
「こうちゃん・・・あたしねっ・・・
まだ・・・まだっ頑張れるよ・・?」
『うん。』
「病気に負けないよ?」
『うん・・・』
「こうちゃんの・・・お嫁さん・・・
なっていいのはっ・・・あたしだけなのにっ・・・」
『そうだよ。
僕のお嫁さんはのんだけだよ。』
「あと1ヶ月しか・・・・」
その言葉を聞いた瞬間、僕は君を離してしまった。
『3ヶ月じゃないの・・・?』
「・・・何?3ヶ月って?」
君は涙を拭いながら言った。