1番不安なのも、辛いのも、君だってことは分かっていた。

でも同じくらい僕もお母さんも辛くて、2人でよく泣いた。


『のん。
辛い時は辛いって言って?
1人で抱え込まないで?
僕はのんに頼られたいし、一緒にいたい。
最初にそういったじゃん。

誰だって怖いんだよ。
だから強がんないで。

のんに出来ることは病気に勝つこと!!

僕はのんのおかげでたくさんのことが分かったんだ。

ありがとう、大好き 康介』


机に置いて病室を出た。
いつの間にか君は1人部屋になっていた。