君が病気になって1年が経った。

やつはなかなかしぶとくて、君を退学へ追い込んだ。

病状も日に日に悪くなり、顔も体もやせ細っていった。

それでも君は笑顔を振りまいていた。

交換日記も4冊目に突入した。
君の書く内容も“辛い”という言葉が多くなった。

僕は毎日病院に通った。
行かないと不安だった。



病室に行くと机の上に日記が置いてあった。
君はベッドにいないことが多くなった。

ほぼ毎日検査。


「最近弱音ばっか吐いてるよね。
でも、ここだけだから・・・

毎日検査ばっかりだし、気持ち悪いし、だるいし・・・

ねぇ、こうちゃん。
あたし死ぬのかなぁ?
死ぬんだったらもっと役に立つことしたいな。
あたしにしかできないことってなんだと思う?

大好きだよ のん」