「望のこと?」

『はい・・・
あの、具体的な余命とかって分かっているんですか?』


するとお母さんは笑顔になった。

「余命宣告はされてないのよ?
康介くん、望を殺さないでよ〜!」

『すっすみません!!
僕てっきり・・・』

「もともとそんなに進行してなかったし、今治療頑張ってるから大丈夫だろうって。
油断は禁物だけどね・・・」

『お母さん・・・
僕に何かやれることは・・・?』

「もう充分よ!
康介くんに告白してから顔色もよくなったし、明るくなったわ。
病気を受け入れてはいたけど、康介くんのおかげで向き合えたのね・・・

これからもよろしくね?」

『はい!もちろん!!!』