「シチューでいい?」
「うん大丈夫!!」
今日のメニューはシチュー。
なんでかと聞かれるとこの前陽に作ったときに一番おいしそうな顔をしていたから。
はぁ…なんで私こんなに頑張ってるんだろ。
陽なんて嫌いなはずだったのに…
だからこのまま嫌われちゃえばいい。
そう思いながらもシチューを作ろうとする私はただの馬鹿だ。
「わかんないや…」
思わずこぼれる独り言。
達也に聞かれてないかとリビングの方に視線を向けるが達也には聞こえていなかったみたい。
私はほっとして再び調理に取り掛かる。
でも本当にわからない。
陽は私にとって何なのか…
嫌いな人?
それとも…