ぼんやりとしながら、歩いていると公園が有った。


誰もいない公園。


フラリと入って、錆び付いたブランコに腰を下ろした。




キィ…キィ…




小さく、ブランコを漕ぎながら、さっきの事を思い浮かべていた。


“もう、これ以上…期待させないで…”

私…凄い酷い事をしてたんだ…。


教師として…


女として…


人として…


もしも、私が教師でなく、同じ高校生だったら?


私は…大山君が好きなんだ…。


家庭訪問や、ご飯等と理由を作ってただけなのかも知れない……。


でも…でも…私は、教師だ…。


生徒との恋愛は、ご法度…。