「俺…好きだから。冗談じゃなくて、マジで…好きだ。」


抱きしめられた腕に、少し力がこもった。


「大山君…離して。お願いだから。」


何故か、急に大山君が怖いと思った。


アパートの一室で、男と女が一緒にいるんだもん。


こんな展開になっても、文句は言えない。


「好きだよ。例え受け入れられなくても…。
俺は、直ちゃんだけを愛してるから。」

「大…山君。離…して…お願い。」


何でか、涙が止まらなくなってた。