ダメだ……。


完全に意識しまくってる私…。

隣に来て野菜を興味深く見る大山君をチラ見した。


鼻も適度に高くって、まつげも私より長いし…。


キューリに伸ばした手に視線を移すと、男の人にしては、凄くキレイな手で、
喧嘩をする度に人を殴る手には見えない。


キューリを置く大山君の手と、トマトを取ろうとする私の手が触れた。


ドキン………。



たかがそれだけの事で胸が高鳴った。