「ねぇ、地元?
それとも、出るの?」


「地元。」


「そうなんだぁ。
大山君の実力だとねぇ……。」


資料をパラパラめくるも、何だか嬉しそうだ。


「なぁ…何でそんなに嬉しそうなんだよ。」


俺の質問に、ピクッと反応する。


「やっ…何でも?」

とか言いながら、キョドってるし。


「嬉しそうな顔してんじゃねぇかよ。」

「気のせいだよ。」

頬が、うっすらピンクになった。