「では、この問い3を、大山君解いてみて?」


席を立って、黒板に書いてある問題を解いた。


「すごぉ~い。正解!!」


大きく目を見開いてニカッと笑った口からは、八重歯が覗いた。



かっ…可愛い。
スゲェ童顔だし。


「大山君?」


「あぁ!?」


「もう、席に戻っていいんだけど…?」

しまった!!

あっちの世界に行ってた…!


賢太を見ると、俯いて肩を震わせて笑ってるし。