「そんなことより、ちゃんと挨拶した?」

「だ…だって、キ…キキスされたんだよ?」

ため息をついて、あたしに言った。
なんで、ため息つくの?

「そんなので驚いてたらお嫁にいけないわよ」

…嫁?なる気ないから安心して!
つか知らない人にキスされたら普通驚くから!

あたしは優雅に紅茶を飲む幸枝さんに抗議した。
キスとかキスとか!

つか、メガネェェェ!!お前、ふざけんなよ!

「んもう、仕方ないわね」

分かった?分かってくれた?
さぁ、ヤツを違う部屋に…

幸枝さんは誰かに電話をかけた。

すると、あたしに向かって口パクで言った。

《変態にかけてる》

「あ、私だけど。今すぐ来てちょうだいよ」

は…はぁぁ!?
来なくていいっす。拒否しますぅぅ!

「うん、いるいる」

何がいるの?もしかしてあたしじゃないよね。

ねぇー、幸枝さん。もしや、もしやですけど…楽しんでません?