別の声が割って入ってきて、思わずたじろぐ。



三峰のクラスの、真田薫。女子バスケ部の次期キャプテン。可愛いと、結構人気の女子。そして三峰の彼女。三峰のくせにモテる。




なんでまたいきなり、とは思ったが、まぁそんなこともあるかと納得しておく。

こういうところは、他人に無関心だと自虐心が湧く。



「真田。…なんで?」


「だってさ。そういうのって、少しでも広げたいって思わない?だからこんなに流行してると思うんだけど…」


少しでも広げたい?
まさに呪いだな。



「……あたしのお兄ちゃんも、今メールがきてて。勝手にダウンロードされちゃって。パソコンの電源を落とせなくなるの…」




電源が落とせなくなる?




「どういうこと?」


「なんか、一つのダンジョンクリアするまで、スタートボタンのツールが開かなくなるの」



「…三峰、お前一日のプレイ時間なんぼ」



「………3時間。」



そりゃ、違和感感じないわ。