「瀬口…」




進藤イチヤは瀬口の親友だった。

瀬口がオタクと呼ばれる部類だと知っていても、その根底にある性格は綺麗で 憧れていたから。


どうしていきなり、心臓発作なんか。



昨日の瀬口の言動を思い出す。


夕方、授業が終わり次第帰宅。


その後、自分:進藤イチヤに電話を掛ける。


更にその後、明日の予習をすると言っていた。



きっとその後、何かあったのであろう。





そういえば、と思い出す。



あいつ…今 "死のネットゲームにはまってる"って言ってた。


まさかネットゲームをしただけで死ぬはずがない…そう信じたい。


悲しいよりも先に、疑問ばかりがわいて来る。


進藤イチヤは誓う。