「はあ~~~~~?」

「いいじゃん」


恵美以外そんなしゃべる人いないんだから!!



「じゃあ、私待ってる」

「はいはい」


恵美はトイレの個室へ…

私は鏡の前へと……


長く伸びた髪をすっとすくう。


本当に…

童顔という言葉では悩まされたことがない。



それはときに残酷だが……



初対面ではいつも大学生に見られる。


この顔が不満なわけじゃない。

むしろ好きだけど。



「はあ~…」


「な~に浸ってんのよ」

ビクゥ!


「急に声かけないでよ―!」

「急じゃないし」

びっくりさせないでよね。


「どうせ、
“どうしてこんなに美しいんだろう”
とか思ってたんでしょ。ナルシね~」