なんと目の前にはポリス、警官が立ってるではないか。

「君、何やってるの。早く家に帰りなさい。」

「いや……それが……」

「なに?ほら住所言ってみな。送ってあげるからさ。」

「いや…だから僕は家出を…」

「住所を言えっていってんのわからないのかい?!君は!」

「はい。すみません。住所は新宿歌舞伎町の×× ××です……」

「じゃあ送ってやるからパトカーに乗りなさい。こんな時間にあんなとこで寝てたら驚くじゃないか。」

「あ、はい。すみません」

言われるがままである。

こうして啓太の家出は一日もたたずに終わってしまったのであった。



「あんたもう家出なんかすんじゃないわよ。絶対続かないんだから。」

「うるせーな。わかってるよ!」