次の日
今日から夏休み初日！

私は一人､ベッドの上で
昨日の出来事を繰り返し
思い出していた

｢ホントに付き合ったんだよなあ..｣

今になって考えてみると
とんでもないことをしてしまった
ような気がしてきた


秋沢 佑は私の彼氏

そう何度も自分に言い聞かせても
どうも実感がわかない

由美は額にかいた汗を拭いながら
目を閉じて､いつの間にか
深い眠りにおちていた..


寝てる間､由美は夢を見ていた

辺りは真っ白い空間で
ずっとその光景が延々と続いている

夢の中でなぜか由美は制服だった

目の前には佑が立っている

｢佑！｣
由美は笑顔で駆け寄ろうとした

だが

由美はすぐに違和感を感じた

走っても走っても
佑にまったく手が届かない

足がずっと同じ位置を蹴り続けている感じだ

その間にも佑はどんどん離れていく

｢佑！待って！行かないで！｣

由美は必死に叫んだ

すると
佑は薄く唇を開いて
何かを言っている

由美は聞き取れなくて
何度も聞き返した

佑の声はどんどん遠くなっていく

そして最後の最後に
少しだけ言ってることが聞き取ることができた


｢..俺さ､実は..｣

そこで由美は目を覚ました

心臓が爆弾のように大きな音をたてて
波打っていた

背中は冷や汗でびっしょりだ


｢..なんだろう..今の夢｣

由美はなぜか嫌な予感がして
佑に電話した