学校も無事に終わり
家に帰っても今日の昼休みの
出来事が頭の中をグルグルと
回り続けていた

由美は「ただいま」も言わず
自分の部屋に直行すると

制服のままベッドに横になった

そっと目を閉じると
浮かんでくるのは佑のあの笑顔だった


由美は
「私なんなの?!
ただ告白されて勝手に振り回されてるだけじゃない」

と自分で自分のことを叱り付けた

それに由美はもう一つ恐れていることがあった

それは
もし仮に佑と付き合ったとしても
またすぐに捨てられるのでは
ということである

今まで散々そーゆうことを
経験してきた由美だったので

男子と付き合うということに
抵抗が生まれていた

由美は心に誓ったのだ
次に付き合う人は
必ず一生そばにいれる人にすると

だから生半可な気持ちで決めたくなかった

もし、また捨てられたら
今度は立ち直る自信はないだろう

由美は
明日こそしっかりと断ろう
と強く決意したのだった