「ステラっ…!」

ステラの姿は、もうなくて。

替わりにいたのは、ステラの親友だった。

「あ、っと…百合さん、だったよね?どいて…くれないかな…」

「駄目ですよ」

「でも…っ、ステラはっ…!」

「駄目ですよ…今の貴方、取り乱していますもの…」

「っ…!」

百合のいうことは真実であり、事実だった。

キーン…コーン…カーン…コーン…

校舎の鐘は、ただ虚しく鳴くだけだった。