十二月二十日…
明日は終業式の日。

「…来年は、もう受験か…なんだか淋しい…」

ステラは半分泣いていた…

「気にするな、ステラ。大丈夫だから…」

「本当、に…?」

「うん…」

その言葉は、消え入るように発音された。

十二月二十一日

「おはよう、陽菜さん」
「あ、おはようございます命さん」

「今日はもう、終業式なんだよね…」

「来年からは…こうやってのんびり歩くこともかなわないのでしょうか…」

「…そんなんで、いいのかな…」

「それはある意味運命、ともいえますよ?」

そうだね、という返事を、飲み込んだ。