目が合うと、少し照れて笑ったあたしに秋元さんはもう一度優しくキスをした。


神父さんも皆一瞬驚いた。
秋元さんは余裕な顔で意地悪く笑ってみせた。


式が終わると外に出た。
そこには沢山の人があたし達を拍手で出迎えてくれた。


かつてあたしにキスをしてきた東君。
優華さんや工藤さん。
仕事場の皆もいた。
あたしは花束をギュッと掴んでクルリと後ろを向いた。


『みなさ~ん!
ブーケ投げますよ~』


思いきり後ろに放り投げると、きゃー!!という声が聞こえた。