音楽が鳴ったのに気づき、らきパパの腕に腕を絡ませ、扉が開くとゆっくり前に出た。


目の前には、愛しい人。
椅子には沢山の人が座っているのに、音楽だって拍手だってあるのに、今あたしには彼しか見えない。


頭によぎるのは秋元さんとの今まで。
出会いから付き合った日や、今日までの日々。


最初はまさか社長なんて思わないで、仕事熱心な感じ悪いメガネだなんて思ってた。


だけど一緒にいればいるほど、偉そうなのに優しくて、上から目線で口が悪いのに愛しくなって。