先をスタスタ歩く秋元さんを小走りで追いかけて、慌ててあたしは秋元さんに言った。


『ここって人気店で有名な〇〇じゃない?
予約がいっぱいで入れないってゆう…』


「知らね。
きっとお袋が裏でなんかしたんだろ。」


…今まで忘れてたけど、秋元さんってそういえば普通あたしなんかが関わる事の出来ない立場なんだって事。
お金持ちで権力も持ってて、こんな事簡単に出来てしまう人。


綺麗な店内に入ると、気品ある男性のウエイトレスが深々と頭を下げた。