「よし、そろそろ帰るか?」


薄暗くなってきたことを確認すると、銀は立ち上がり大きく背伸びをした。


「そうだね。銀の家はどの辺なの?」


「ここからそんなに遠くない。佐奈は?」


「……あたしも。ここからは一人で帰れるから。じゃあまた……」


銀に背中を向けて一歩踏み出した時、ガシッと腕を掴まれた。