「じゃあ、俺も」


「え?」


あたしがキーホルダーをバッグに取り付けたことを確認すると、銀もポケットから何かを取り出した。


「それって……」


「佐奈と御揃い」


それはあたしのものと色違いの青い猫のキーホルダーだった。


そして銀もバッグにキーホルダーを取り付けた。


「なんか、銀が付けてると違和感あるね」


「じゃあ、取る」


「嘘!すごい似合ってる!!」


銀がキーホルダーに手を掛けたのに気付き、慌てて制止する。


なんか今……すごい幸せだな。


銀とお揃いのキーホルダーを付けられるなんて。


銀と御揃いのキーホルダーを眺めていると、自然と表情を緩んだ。