「銀、あの子達となんかあったの?」


「あぁ、さっきの?何もないけど」


「……何か言ったの?」


「別に」


「……そっか」


駅ビルを出てから銀に聞いても、銀ははぐらかしてばかりでまともに答えようとはしなかった。


きっとあたしに気を遣ってくれているんだろう。


口には出さずに心の中で「ありがとう」とお礼を言う。



「つーか、まだ時間大丈夫?」


「うん」


「じゃあ、公園いかない?」


「そうしようか」


あたしと銀は駅から少し離れた場所にある小さな公園に向かった。