「分かった。俺、買っておくから佐奈先店出てて?」


「あ、うん……」


銀の言う通りに、店の外に出て会計をしている銀を待つ。


すると、あたしの前方にいた二人組の女子高生がこちらをちらちら見ていることに気がついた。


「……えぇ?!ありえないでしょ。本当にあの子だったの?」



「絶対あの子。だってさっき男の子と喋ってたもん」


あたしの姿を上から下まで舐め回すように見つめる派手な二人組の女子高生。


明らかに敵意丸出しの目で見られ、少し気まずくなって思わず床に視線を落とした。