銀の言葉に従うがままに、あたしは店内をくまなく見て回った。


でも優柔不断な性格が災いしてなかなか自分の欲しい物を選べない。


可愛いと思うアクセサリーがあっても、値段を見て諦めた。


高い物を買ってもらうわけにはいかないし、安い物にしよう。


早く選ばないと。


そう焦れば焦るほど深みにはまって頭の中がゴチャゴチャになる。


「さっきから値札ばっかり見てるけど、気にしないでいいから」


すると、あたしの心の中を読み取ったように銀はクスっと笑った。