すれ違ったり、ヤキモチを妬いたり、喧嘩をしたり。


これからたくさんの試練が待ち受けているに違いない。


でも、二人の愛で乗り越えて行こうね。



その時、ふと銀と出会ってから毎週楽しみにしていたテレビドラマのことを思い出した。


地味な主人公を自分に、イケメン男子を銀に置き換えて見てたっけ。


でももう、置き換える必要なんてないんだよね。


あたしと銀の間には確かに愛が存在するから。



「何ボーっとしてんの?」


「銀のこと考えてたの」


そう言うと銀はあたしの背後に回り、後ろからギュッと力一杯あたしを抱き締めた。


これからもずっとこうして抱き締めてね?


どんなことがあっても絶対に。


その腕を離さないで。