「でも佐奈は猫を飼ってないっていってたし……。俺の直感が外れたのかと思ってた」


「しーちゃんとは一週間しか一緒にいられなかったから」


一週間といってもその大半はミルクも飲まず、ほとんど目を瞑ったままだった。


もっと生きていて欲しかった。


捨てられて悲しい想いをしたであろうしーちゃん。


それ以上に生きる喜びを与えてあげたかった。


そう考えると、どうしても気持ちが暗くなった。