「入学式で佐奈のこと見た時、何かピーンときたんだだよ。この子が俺の初恋の相手かもしれないって」


「そうなの?」


「直感だけどな。でもなかなか話しかけるキッカケ掴めなくてさ。バレンタインの日に佐奈と話せてすげぇ嬉しくて。でも佐奈は翔太が好きだと思ってたから辛かった」


銀はずっと前からあたしの存在に気付いてくれていたんだね。


影の薄いあたしを見ていてくれたんだ。


そう思うと嬉しさと照れくささでいっぱいになった。