《ガラガラガラ…――》


半開きだった立て付けの悪い戸が不快な音を立てて開いた。 


2畳程の倉庫の中は埃っぽく、大量のサッカーボールやバスケットボールが収められていた。


「……え?」


すると中で何かが動いた。 


「あれ?あんた……」


「何で先輩が……キャッ!!」


何で先輩がこんなところにいるんですか? 


そう言い掛けると同時に強い力で背中を押された。