午後の授業を終え、ようやく勉強から解放されると安堵する。 


でも明日からは憂鬱な期末考査が始まる。 


酷い点数を取れば今後の進路にも響く。 


そう考えるだけでプレッシャーから胃がキリキリと痛んだ。



「佐奈、今日部活ないし一緒に帰らない?」


周りの生徒達が帰宅する中、真理子があたしに話し掛けた。