「銀はあたしのどこを好きになってくれたの……?」


「全部」


即答してくれる銀が愛おしくて仕方ない。


喜びが体中を駆け巡り、あたしの顔は緩みっぱなしだ。 


「来週、どっか行くか?」


「それってデート?」


「嫌?」


「嫌なわけないよ!嬉しい!」


「素直でよろしい」


思わず大声で否定すると、銀はクスクスと笑った。


ねぇ、銀?


あたし今、世界一の幸せ者だよ。


銀に抱き締められながらこれ以上ない幸せを感じる。 


地味なあたしと派手な銀。 


見た目も中身も正反対。


そんなあたし達はこの日、はれて恋人同士になった。