「ヤバイ。ずっとこうしてたいんだけど」


銀に抱き締められあたしの心臓は爆発寸前だった。


銀の大きな胸に顔を埋めると、トクントクンと一定のリズムで刻む心臓の音を感じた。


銀の体温が愛おしくて。


この体温にいつまでも包み込まれていたい。


ずっと、この腕に抱きしめられていたい。


もしこれが夢なら……


永遠に覚めないで。



「絶対離さないから」


でも耳元で感じる甘い囁きは確実に現実のもので。


あたしは火照る顔を銀に見られない様に、コクリコクリと頷いた。